未勝利馬「スリーアウト制度」
先日、広尾レースの競走馬「アンジアン」がその制度にあてはまり8月に引退となりました。
一口馬主、初心者としてこの事案を整理しておきたいと思います。
「スリーアウト」とは、なんなのだろうか?
これは未勝利馬が3回連続して9着以下になってしまうと強制的に2ヶ月間の出走が停止となるものです。
JRAホームページの文言を引用
3歳以上の未勝利馬が平成31年1月1日以降に出走した中央競馬の平地競走において3回連続して8着以内の着順を得なかった場合は、当該3回目の競走の実施日の翌日から起算して2ヵ月間平地競走に出走できません。
ただし、未出走馬として出走したとき、競走中止となったとき、裁決委員がやむを得ないと認めたとき等は、当該競走は回数に含みません。
私なりの解釈で言うと「レースに参加出来るようにしっかり練習してから、改めてエントリーして下さい!」と言われているのかなと、、
2ヶ月の間にその競走馬の適正なども改めて見直し、ダート・芝路線、短距離・長距離路線なども再構築。その後に改めてレースにトライアルするわけです。気性や馬具の調整等もあるのでしょうね。
2ヶ月間空ければ、またレースにエントリー出来るなら良いです。セリで高額な買い付けをしたオーナーさんや、クラブからすると諦め切れないので、またトライしたいと思うでしょう。
では、何故にアンジアンは引退に追い込まれたのか?
その理由は次の規則が更にプラスで関わって来たからなのです。未勝利馬のラストチャンスは新馬戦から翌年の9月一週目になり、夏競馬のフィナーレが未勝利馬の最終レースになるのです。
アンジアンの出走レース
2022/2/20 ダート1400m 12着(新馬戦)
2022/5/21 芝 1800m 14着
2022/7/17 芝 1200m 12着
2022/7/30 芝 2000m 9着
上記の成績を見ると、出資者としては悲しいですね。
最後の7/30のレースでもうひとつ上の8着であれば、スリーアウトが適用されず、競走馬としてはもう一度くらいはチャンスはあったのでしょう。
しかしながら9着の結果。スリーアウト制が適用され、2ヶ月間を空ける事で次回出走が可能になるのは9月の最終週になります。
よって、未勝利馬の最終リミットである9月の一週を超えてしまう。
このため「アンジアン」は引退を余儀なくされてしまった訳です。
制度、ルールがあればこそ、公正でありチャンスは平等にあります。あわせて、基準に満たない競走馬を見極めるボーダーラインを作っているのも有るのでしょう。
私の愛馬達にもこのボーダーラインを超えていってくれる勝負強さを、是非持っていて貰いたいと願います。
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