ダービー栄光の光と影

第90回のダービーはサトノクラウン産駒の4番人気「タスティエーラ」が優勝しました。


サトノクラウン産駒は初年度でダービー馬を輩出しましたね。おめでとうございます。


その7708頭の頂点に立つその栄光の影に、一頭の素晴らしい競走馬が心不全で亡くなりました。

二番人気2枠の「スキルヴィング」です。

キタサンブラック産駒、ルメール騎乗で前哨戦の青葉賞を勝ち上がりダービーまで辿り着いた馬でした。

勝ち馬のタスティエーラとは同じクラブのキャロットファームで、この3歳馬頂上決戦でダービーを勝利した馬と競争後に亡くなる馬の二頭が出てしまった。


歓喜の中で喜びも悲しみも交わり、なんとも切ない第90回のダービーとなってしまいました。


競馬に携わる人達、競馬を楽しむ人達、すべてのホースマンがこの様な悲劇を望んではいないのですが、この様な悲しい現実があることをダービーの様な大舞台で確認することもまた大事なのかも知れません。


競馬では落馬負傷して身体が不自由になってしまった騎手の方々や、亡くなられた方もいらっしゃいます。

競走馬もジョッキーも生死の狭間ギリギリの戦いの中で、得る事が出来る「栄光」なのでしょう。


例えるのは難しいですがモータースポーツのF1もスピードの限界を攻める事で得られる栄光の影には、死に直結するクラッシュと隣り合わせです。


そこには人々の余興や、興行のためだけに命を軽んじているわけでは無い筈で、その失われた命には携わった方々の悲しみが溢れている事でしょう。


今回の件で「競馬を止めよう」と言う方もいるかも知れませんが、それは自由です。私は止めないですが…

持論に少しなりますが、こういう事が起きると普段競馬をやらない人々や、動物愛護の団体が揶揄し始めます。競馬の楽しみを知らない人達がです。

競馬をやった事の無い人達が、競走馬の命をとやかく言う事では無いですし、この様な事が辛いのならば個人的に「競馬は止める、やらない」のが最善の選択だと思います。


最後まで力を振り絞りゴールまで走り切った「スキルヴィング」には心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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