レイデラルース5戦目「京成杯」
私が一番恐れていた事が起きた様な気がしました。思い描いていたレース展開を全くさせて貰えませんでしたね。
やはり、直前の騎手乗り替わりが大きく影響したと言わざるを得ません。
なぜ、ここまでイメージから外れたレースになったのか?
やはり若駒のレースは厩舎、騎手と共に歩んで来た中で課題を確認し調教等で修正して、最大限のパフォーマンスを騎手が導き出すのだと改めて感じました。
特に騎手は連続騎乗する事で若駒の長所、短所を把握していくので、そこをどう対処していくのか?と言うのを過去のレース経験を踏まえてゲートが開いたら瞬時に対応していくのだと…
この京成杯も上位3着迄の馬は全て乗り替わりはありませんでした。
横山典さんのレース後のコメントを見てもそれが良く分かります。オーナーサイドから自分と安田調教師に自由にやらせて貰っているので馬はそれに応えてくれた。馬はいう事は聞かないし、簡単には走らない、不利の無い様にリズムを大切にした、というコメント内容は今回は腑に落ちますね。
一朝一夕には強いチームや、関係性は醸成されないて言う事でしょうか。
帰宅してから、あまりにも悔しくて録画したレース動画をなん度も見ましたが、手塚厩舎、北村騎手、レイデラルース自身が今まで作り上げて目指して来たものには到底及ばないレース内容でした。
それぐらい人馬一体が重要であると言う事が、今回のレースで良く分かりました。
まずスタートは決して出遅れてはいません。しかし、好枠を生かさず押して前に行こうとしませんでした。
石橋騎手のコメントにありましたが、出して行かなかった理由として「北村騎手が作って来たものを無にしてしまう、口向きの悪さを聞いていた…」などをあげていました。
確かに両脇の馬の方がダッシュは良かったですが、「無理しても前に行く気」があればスタート直後は前は空いていて出していける様にも見えました。
この分岐点がレースの全てを決めてしまいました。
1コーナーに入る頃には既に外からも他馬が前に行こうと殺到し、更にレイデラルースは後ろに引かねばなりません。1コーナーを回り終わる頃には後方から二、三番手でした。
この時点でレイデラルースの京成杯は終わりました。向正面を向いた時には追走するのがやっとと言う雰囲気ですし、前に差し馬のマイネルフランツや、アーバンシックを見ていたら直線を向いてからでは敵うわけがありません。
直線を向いて前にいた一番人気のジュンゴールドはかわしたようですが、もともと追い込み、差しの脚質で勝ってきた馬ではありませんから、ほぼ最後方から捲って上位にくる事はあり得ませんね。
ジャパンカップでのドゥドュースの突然の乗り替わりも記憶に新しいですが、戸崎騎手は大変だったと思います。しかし、有馬記念では復帰して戻って来た武豊ジョッキーと優勝を果たします。
それぐらい人馬の絆は深いものなのでしょう。
石橋騎手も、レイデラルースもある意味で不幸。
今回は目の前の少ないチャンスは逃してしまいましたが、またチャンスが巡って来ると信じています。
まだ、年が明けて3歳になったばかり、実力を蓄えてまた重賞への挑戦を頼みます。力があるならばまた勝ち上がる事はできる筈。
次走は復活の北村騎手と改めて仕切り直しですね。
京成杯 芝2000m 石橋脩騎手 57kg 11着
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