映画「今日もどこかで馬は生まれる」
昨日、なかなか重たい映画を見てしまいました。 表題は「今日もどこかで馬は生まれる」です。 映画の始まりはダービー馬「レイデオロ」が秋の天皇賞を勝利し、東京競馬場が歓喜の渦になる映像。 内容を全く知らずにこの作品を観始めたのですが、競馬好きなおじさん達やおばさん、若者がいて競馬の魅力について語る。 しかし、この映画の本質は競走馬のセカンドキャリアについて描いた内容でした。 「競走馬のセカンドキャリアとは?」 もちろん実績を残した競走馬は種牡馬、繁殖牝馬になります。 他は乗馬クラブ、誘導馬くらいしか私の頭の中ではイメージすることが出来ません。 食肉になってしまうことは競馬を始めた頃に既に聞いていましたが、競馬を楽しむ上ではある意味で意識の外に追いやっていました。 この映画ではリアルにセカンドキャリアのウエイトを数値で出したりしているので、乗馬、誘導馬になれる確率はかなり低いのが分かります。 結局、レースを引退した競走馬の大半が行方が分からないと言うのが現状でした。心苦しいので詳細は書きません。この作品を観てあげて下さい。 ダービー優勝の様な華やかな舞台を頂点とすると、約7,000頭のトップに君臨する事が出来た競走馬もいれば、デビュー以前、3歳ですぐに故障や競走馬としての能力が無いと判断され、引退を余儀なくされる馬達も沢山いるという事です。 セリの時点で評価されずに買われる事の無いサラブレッドもいました。我々が一口で購入出来たサラブレッド達はまだ好運なのかも知れません。 実際に年間で平均5,000頭の競走馬登録があり、ほぼ同数の登録抹消馬があると知りました。 とても悲しい話であります。 今まではギャンブルとして馬券を買い、高額な配当金を当てるのが楽しみとしての競馬ファン。 今年は一口とはいえ、リアルに自分が出資した競走馬のいく末を見守る。 この映画を観ると少し考え方が変わるかも知れませんね。 現時点で私のあくまで個人的な考え方を記します。 一口であっても関わった競走馬は全力で応援しようと思うのです。馬券を買っても同じで「勝て~っ!」と応援するはずです。 自分が関わった競走馬を一生懸命応援し、怪我が無いように無事を祈る。これしか無いと思います。 そして競走馬における「1勝の重み」を改めて感じました。 引退馬に対して「何かをしよう!」とか、「何か出来ないか?」とか綺麗事も書き...